Keyball44という自作キーボードキットを作ることに決めた

自作キーボードを作ることにした。

経緯は前回の記事参照

suzuki-navi.hatenablog.com

私はRemapというツールでカスタマイズ性を確保したいだけなので、自作といっても完全にゼロから設計するのではなく、自作キットで十分である。

自作キーボードを調べていたら、トラックボールを内蔵している自作キーボードのキットがあった。Keyballというシリーズだ。これを見つけて、もうこれしかないと思った。トラックボールが右手の下にあるのは合理的に思える。右手の下の段はキーがあってもどうせ指が動かなくて使えないからだ。このスペースを有効活用できる。

shirogane-lab.net

これを完成させるにはキットのほかにたくさんの部品を集める必要がある。もろもろ含めると合計でたぶん4万円ぐらいかかる。いままで100円のキーボードしか買ったことのない私が、突然2桁高いキーボードを買うことになる。

Keyballを見つけて、もうこれがほしいと思ってしまったので、以下に書いた自宅キーボード選定基準は後付けの可能性も否定できないがいちおう書いておく。

キーボードを選定するうえでの要件

  • Remapでカスタマイズできること、またはファームウェアを直接いじってカスタマイズできること
  • 持ち運びしやすいよう極力小さいこと(≒キーの数が少ないこと)
  • トラックボール内蔵。手の移動が少なくて済む位置にあること
  • オフィスでも使えるよう打鍵が静かなこと

優先度の低い(いらない)機能

  • ピカピカ光る機能

要件を満たすものはほかにもあるだろうが、Keyballが欲しくなったのである。

左右分離はこだわっていなかったが、分離していると持ち運びやすいかなぐらいに思った。(完成後の感想追記:分離しているとむしも持ち運びづらい。しかし打鍵しているときは角度を左右別々に調整できるので、楽だと感じた)

Keyballを紹介しているブログ記事やYouTube動画を見て、制作作業とカスタマイズと使用感をイメージした。

トラックボールがマウスの代わりになる。マウスのボタンはキーボードのキーに割り当てる。キー割り当てのレイヤーを別にできるらしいので、普通の文字のキー位置にマウスボタンを割り当てられる。スクロールもトラックボールでできるらしい。(完成後の感想追記:普通の文字のキー位置にマウスボタンを割り当てると混乱したので、トラックボール利用時にマウスレイヤーへの自動切り替えはさせないことにした)

右手の下にトラックボールがあるのもちょうどいい。このエリアにキーがあっても私はほとんど押せないからだ。

打鍵音は、自作キットの性質ではなく、キースイッチという部品の性質らしい。好みのキースイッチを選べばいいらしい。キースイッチの上にキーキャップがある。キースイッチもキーキャップもそれぞれ独立にほしいものを選ぶ。これらはキットには含まれず別に手配が必要だ。キースイッチは押したときの感触や打鍵音に関わるから、ネット上だけの情報では選べなくて、実店舗に行って触って選んだほうがいいかもと思った。

欲しいし使いこなしたいが、事前の不安点としては、大量のはんだ付け作業を経て作りきることができるかどうかと、独特のキー配置に慣れるかどうかの2点である。

一時期電子工作をしていたことはいちおうある。

tech.naviplus.co.jp

この時期にはんだごても少し触っていたが、自作キーボードのキーの数ほどはんだ付けを一度にしたことはなく、はんだ付けは不安だ。はんだ付け箇所が極力少ないほうがいい。よって、自作キーボードによくあるLEDを光らせる機能は使わないことにする。LEDを付けるだけではんだ付け箇所が200箇所以上増えるのである。PCで文字を打つのが目的で、光らせたいわけではないのだ。

独特のキー配置に慣れるかどうかも不安な点で、特に親指付近のキーを押せるようになるかどうかが不安である。親指付近は普通は大きいスペースバーがあるものだ。その位置に普通の大きさのキーが並び、使い分ける必要がある。親指付近に重要なキーを複数配置できるのは合理的に思えるので不安だが使いこなせるようになりたい。(完成後の感想:1週間ぐらいたってもまだ親指付近のキーを素早く押しわけることができていない)

キーが縦に並んでいることにも注意だ。普通はキーが斜めに配置されている。慣れるまでは誤入力が多いかもしれない。(完成後の感想追記:最初の1週間ぐらいは誤入力だらけだったがじょじょに慣れてきた)

Keyballにはキー数のバリエーションが39個、44個、61個のものがある。

  • 61個: 一番キー数多く、4段ある
  • 44個: 数字の段がなく、3段になる
  • 39個: "A" の左や "P" の右の列がなく、一番コンパクト

小さいほうがよかったので、61個は多すぎと思った。数字を犠牲にして小さいほうを選ぶ。数字はなにか押しながらなにかという組み合わせで入力する。39個だと小指エリアが少なすぎる。私は小指で外側のキーを押すことは不自由なくできているし、39個だとさすがに特殊キーが少なすぎて慣れるのが大変ではと思った。なので、44個のものにした。

キースイッチとキーキャップを選定しなければいけない。これは実店舗に行って触ってみて決めることにした。

実店舗に行ったのになにも買わないということにはならないだろう。実店舗に行き、パーツを買った時点で後戻りできないことになる。

はんだ付けして、新しいキーボードを手が覚えるまで走り切る。買う前からイメージしたせいで、すでに既存のキーボードでは加速度的に不満がたまるようになり、作業効率が下がってしまったのだ。

あと、ノートPCのキーボードを触っていると最近低温やけどになってる気がする。ときどき熱っって感じて手がびっくりするときがある。PCが熱すぎるかも。早くキーボードが欲しい。

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